電気トリビア9>低圧進相コンデンサ
その進相コンデンサ、いつ作られた?昭和50年以前なら要注意!
進相コンデンサって何のためのもの?
工場やビルでよく使われる**進相コンデンサ(力率改善コンデンサ)**は、
モーターなどの設備が使う無効電力を補い、電力の使用効率(力率)を上げてくれる装置です。
簡単に言えば、電気料金を安くするための省エネ機器の一つです。
でも古いコンデンサには“時限爆弾”が?
実は、昭和50年(1975年)以前に製造された進相コンデンサの中には、PCB(ポリ塩化ビフェニル)を絶縁油として使用していたものがあります。
PCBは「絶縁性・耐久性」に優れた物質ですが、強い毒性・環境残留性があるため、現在は製造・使用が全面禁止されています。
PCB含有の進相コンデンサがそのままになっていると…
-
法令により保管・処分が義務化
-
漏えい事故が起きた場合は環境汚染につながる
-
交換・撤去には専門資格と適切な手続きが必要
-
処分期限(高濃度PCB:2027年3月末)が迫っている地域もあり
昭和50年以前=要調査!
こんな方は今すぐ点検を
✅ 工場・施設を長年使っており、電気設備の更新履歴が不明
✅ 古い進相コンデンサが分電盤やキュービクルにそのまま
✅ 「PCB調査・届出は済んでますか?」と聞かれて答えに詰まる
トミデンでは、以下のご相談を承っています
🔍 古いコンデンサの調査・型番確認
📋 PCB含有の可能性がある機器のリストアップ
📦 適切な処分手続きや行政報告のサポート
⚙️ 新しい進相コンデンサへの更新工事
💡豆知識:
PCBを含む機器かどうかは、「型番」や「製造年」である程度判断できます。
古い機器が残っている現場では、一度プロによる確認をおすすめします!